Vessel Consulting 2021

アブストラクト

本ケースは、時流に適応し、柔軟に自社の経営戦略や重点領域を変化させ、独自のポジショニングで日本トップクラスの成功をおさめてきた企業が、やがて競合他社の台頭や外部環境の激しい変化に飲み込まれ、自社の目指す方向を見定めるべき岐路に立たされていることを取り上げている。創業来50年をかけて、競争優位性が高く、模倣困難なビジネスモデルを築き上げ、圧倒的な差別化となる強みを磨き上げてきた同社が、市場環境の変化にともない、事業再編の必要性を迫られている今日において、今後もその強みを武器に競争力を高めていくことが成長阻害要因や組織の硬直性を招く恐れがあることに問題意識を置いている。

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