宮豊こども病院 2021

アブストラクト

近年の急激な少子化や妊婦の高齢化が進む中、結婚や出産を取り巻く状況も時代とともに変化している。地域のつながりが希薄化し、長時間労働などにより父親の育児参加が十分に得られない中、子育てが孤立し、母親の負担感が増している。特にコロナ禍にあっては、妊産婦のメンタルヘルスの悪化、産後うつの増加、児童虐待の増加および深刻化が問題になっている。虐待を受けた子ども脳の変化は不可逆的との報告もあり、数少ない貴重な子供たちが大切に産み育てられる社会になるために、母親にどのようなアプローチができるか、AIの活用やメッセージの提示などについて行動経済学的観点から提案する。

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