大和工科大学 2021

アブストラクト

少子化に直面する大学業界において、大和工科大学は生き残りをかけた改革に取り組んできた。理事長と学長を兼任する小岩敏也は、企業経営の経験を活かし、教職員の意識改革を図り、教育を強みにする大学に生まれ変わるため、6年の任期をかけて教職員別の新しい人事評価制度を導入した。この改革は教職員の意識改革を促進したように見えたが、実際は大きな分断を生む結果となった。小岩の任期満了に伴う学長選の前夜、次世代のリーダーと期待される副学長の古川洋二は頭を抱えていた。古川は次期学長として、どのように教職員の分断を修復し、真の改革を進めていくのか。

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