リオ・ホールディングス 2022

アブストラクト

本ケースは、外部環境の変化に対応できない組織と経営者との関連が研究対象である。取り扱う企業はICTの利活用状況が遅れる不動産業界に属しており、経営者は独特のビジネス感覚で1代にして売上規模200億円を超える企業に成長させた。経営スタイルは昔ながらのもので、若い人材を中心に評判が悪く離職率が高い。現在の企業経営では、経営資源の一つであるヒトに関して、多様性の実現や働き方改革などの大きな変化への対応が求められているが、創業社長ならではの独特の感性と事業規模拡大の成功体験から高い離職率に動じることはない。ITによる業務改善に携わってきた筆者のキャリアを交えて、組織変革の問題について研究を行う。

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