働く人々の医療と産業医 2022

アブストラクト

日本には法令に基づく産業医制度があり、産業医は企業における労働者の健康管理を支援している。産業構造や長時間労働、ストレスによる不調など労働者の健康問題の変化により制度は改正されてきた。しかし日本企業の外部・内部環境は急速かつ大きく変化しており、制度が機能しづらくなっている。また日本の保険診療においてもオンライン診療や、分散した医療情報を統合する手段であるPersonal Health Record(PHR)も勤労世代のニーズに十分応えて普及し活用されているとは言えない。勤労世代の医療と産業医の現状、課題を考察し、ある産業医の取るべき戦略や事業基盤の構築について検討する。

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