アブストラクト
帝人グループのヘルスケア事業は50年に渡り、医療関係者に対して、医薬品事業の販売情報提供活動、ならびに在宅医療事業の営業サービスを提供してきた。2018年頃から主力薬の高尿酸血症治剤「フェブリク」のパテントクリフの影響を最小化するため、医薬・在宅医療事業の組織変革による収益確保が検討されていた。そのなかで、帝人グループの医薬事業の第一期生でヘルスケア事業統轄の渡辺一郎が圧倒的なカリスマ性で“医在統合”を主導したが、2023年2月に「帝人グループ収益性に向けた改革」が社外発表され危機的状況に終る。企業のサスティナビリティ、主人公のリーダーシップ、異文化間のマインドフルネスをテーマとして、“医在統合”という戦略の巧拙と“主人公”としての選択肢を問うものである。
詳細情報
ケースID | 23-1056 |
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登録 | 2023 |
業界 | 製薬業 |
分析領域 | 企業倫理 |
ページ数 | 20 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |