IDE大学協会が出版する『IDE現代の高等教育』の最新号に「経験してみた遠隔授業」という特集が組まれ、竹内伸一教授の論考「名古屋商科大学のオンライン授業実践」が掲載されました。
本稿の中で竹内伸一教授は、名古屋商科大学(学部・大学院)の全科目をオンライン授業に切り替え、学事暦どおりに2020年度を開始させてから5月中旬までの取り組みを、ケースメソッド教育の第一人者であられるご自身の雑感も交えながら報告されています。
育休中の女性たち向けのマネジメント基礎教育実践やDX時代のものづくりに特化した特別プログラムなど、新型コロナウィルス感染症の感染拡大以前から開講されているオンライン授業の実践経験が学内に蓄積されていた事や、感染拡大が始まった今年2月頃から行われた様々な意思決定や準備工程などにも触れ、2つの国際認証(AACSB, AMBA)を有するトップビジネススクールとして、名古屋商科大学が社会的・学術的使命をどの様に果たしてきたのかを時系列で”追体験”していただける様になっています。
授業あるいは業務の遠隔化に携われる方はもちろん、新技術やニューノーマルと向き合う全ての方にとって、今後の取り組みの一助となる論考です。下記に竹内伸一教授の論考を添付しておりますので、ぜひご一読ください。
IDE大学協会編『IDE現代の高等教育』第623巻(2020年8-9月号)pp.20-22より転載
竹内伸一教授のプロフィール
1988年早稲田大学教育学部卒業。マツダ株式会社を経て、2004年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了、2011年慶應義塾大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学、2015年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了(博士(教育学))。2004年ケースメソッド教育研究所代表、2006年株式会社ケースメソッド教育研究所代表取締役。2006年慶應義塾大学大学院経営管理研究科特別研究助手、同講師、特任准教授を経て、2016年徳島文理大学人間生活学部教授、2018年名古屋商科大学大学院マネジメント研究科教授。マツダ株式会社では国内販売会社の経営管理を人材育成の側面から主導し、国内拡販プログラムとしてのMazda Sales Expansion、ならびに社内変革プログラムとしてのStrategic Initiativesに参画。当時の親会社フォードの主要ブランド6社との国内事業交流イニシアチブであるFord Exchange Programメンバーとして、米国ディアボーンでも活動した。専門領域はケースメソッド教育で、その探求のための学問バックグランウンドは教育哲学・教育方法学・専門職教育史(高等教育史)・教育経営学・組織行動学・管理会計学と、教育学と経営学の両面からアプローチできる立場にある。ケースメソッド教育の組織導入実績および著書・論文・記事、大学FD出講多数。