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【経営学×データサイエンス】ダブルディグリー留学 女性修了生2名に聞く 留学体験談

名商大ビジネススクール在学中(2年次)に、海外提携校への交換留学制度によるダブルディグリー教育課程履修により、フランス内でもトップクラスであり名門校の一校であるEDHECビジネススクールにてMSc in Data Analytics & Artificial Intelligenceを専攻し、本学でのMBA学位との双方の修士号を取得して【経営学×データサイエンス】ダブルディグリーを達成された、お二人の女性修了生に、岩澤誠一郎 研究科長が、留学体験談を伺いました。

岩澤誠一郎教授(以下、岩澤研究科長)
EDHECとのダブルディグリーを達成されたお二人から、留学体験談をうかがいたいと思います。どうぞよろしくお願いします。まずは、ダブルディグリー(以下、DDP)にチャレンジしようと思われたきっかけを教えてください。

木全佳梨さん(以下、木全さん)
こんばんは。2024年9月に、東京校MBAコースを修了しました、木全佳梨(キマタ カリン)と申します。
大学生(学部生)時代、ドイツ語専攻だったこともあり、留学を希望していましたが、タイミングが合わず、叶いませんでした。ですから、MBAを取得する大学院を決める際は、留学のチャンスも多いビジネススクールを軸に検討しました。入学説明会に参加した際に、名商大ビジネススクールは、トリプルクラウン校で、海外のビジネススクールからの信頼も厚く、また、学生さんのバックグランドも実に多様であることがわかりましたので、理想的な進学先だと思い、本学への入学を決めました。

岩澤研究科長
なるほど。木全さんは、入学時からダブルディグリーを目指していらしたわけですね。福岡さんはいかがですか?

福岡奈絵さん(以下、福岡さん)
こんばんは。2024年9月に、東京校MBAコースを修了しました、福岡奈絵(フクオカ ナエ)と申します。
私は、イギリスの大学を卒業していることもあり、大学院(ビジネススクール)の進学時は、留学を念頭においていませんでした。入学当時、仕事がとても忙しかったので、土日で学べる週末型の学校を探していて、DDPができることは、入学後の学内向けの留学説明会で初めて知りました。


岩澤研究科長
本学は、たくさんのパートナースクール(提携校)がありますが、なぜEDHECにいこうと思ったのですか?

木全さん
もともと、仕事でマーケターをやっていたので、マーケティングやデータサイエンスを専門的に学べるところを探していました。Msc in Date Analytics & AI の学位取得ができるEDHECは、とても魅力的でした。

福岡さん
私も、内容(専攻)とランキングをみて、EDHECに行きたいと思いました。

岩澤研究科長
EDHECは、どのようなカリキュラムでしたか?

木全さん
前半と後半に分かれています。前半は、統計学やPythonなど、データアナリティクスに必須の基礎科目を、座学で学んでいきます。後半は、データ系のコースとビジネス系のコースのいずれかを選択できました。私は、筆記試験が7割・グループワークが3割程度で構成されている、データ系のコースを選択しました。

福岡さん
私は、ビジネス系のコースを選択しました。こちらのコースは、筆記試験が4割・グループワークが6割でした。


岩澤研究科長
授業はどのような様子でしたか?

木全さん
前半のクラスは、統計とPythonが中心でした。統計検定2級くらいを想定して、授業が組み立てられている感じでした。受講生は、データサイエンスのプロみたいな人もいれば、統計学がほぼ初めての人もいて、基礎学力にかなりの差がありました。

福岡さん
私は、実務でデータサイエンスにコミットした経験がなかったため、基礎を渡仏前に独学で習得していきましたが、それでもEDHECの授業のレベルは高いと感じて、休みの日も、住んでいたドミトリー(学生寮)にこもり、必死に勉強しました。授業前に受講生同士で集まって、有益なテキストの紹介や、予習のポイントなどについての情報交換もしました。クラスメイトは、競争相手というより、”支え合う仲間”でした。

木全さん
後半の私のクラスは、データサイエンティストとしてのキャリアを積むことを目的に、クラスが進んでいきました。実際の企業のデータを使って分析して、その企業の本社に出向き、役員クラスの方に向けてプレゼンテーションをするチャンスもありました。

岩澤研究科長
とても魅力的な授業ですね。プレゼンのために、どんな準備をされたのですか?

木全さん
グループで、BI(Business Intelligence)ツールを活用しながら、データ分析し、それをどのようにビジネス定義に繋げていくかについて、グループメンバーとディスカッションして、最終的にはプレゼン資料を作成していきました。メンバーも、フランス・インド・中国など多国籍で、かつ、アカデミックバックグラウンドも様々でしたので、グループディスカッションは、とてもエキサイティングでした。また、授業を担当された先生から予め、プレゼン資料を作成するポイントは、「正しいことよりも、伝わることの方が重要」だとの、アドバイスがありました。それゆえ、正確にデータを分析することよりも、データをわかりやすく伝え、リーダーとしてビジネスをコントロールできることの方に重きを置いて、資料を作成しました。

福岡さん
私が参加したビジネス系のコースでも、グループディスカッションがメインでした。例えば、ポケモンGoのデータセットを提供されて、いつ・どのようなタイミングでプロモーションすれば、どの顧客層にヒットするかを検討したりしました。


岩澤研究科長
なるほど、同時期に同じプログラムに留学されたお二人ですが、選択したコースによって、異なる趣だったわけですね。でも、お二人それぞれが、とても素晴らしい学びを得たことが伝わってきます。ところで、お二人は、EDHECにプロパーで入学したわけではなく、本学とのDDP生として参加されたわけですが、それはどんな意味を持っていましたか?

木全さん
DDP生として参加できたことは、強みでした。1年目に名商大ビジネススクールで基礎科目を勉強して、経営学のベースを持っていきましたから、EDHECの授業は、本学でのケースディスカッションの延長にあると感じました。

福岡さん
私も同意見です。後半のコースでのグループワークでは、本学のケースメソッドで学んだ、ディスカッションポイントやフレームワークの使い方などを、グループメンバーに提供できたので、グループのアウトプットのクオリティを上げることに貢献できたと思います。

岩澤研究科長
帰国後、企業からの評価は変わりましたか?

木全さん
帰国後に、外資系のデータ分析部門へ転職しました。現在の勤務先は、社内の教育プログラムが充実しているため、外部で学んだ経験がそれほど高く評価されるわけではないカルチャーがあります。でも、データサイエンスを、しっかりとしたバックグラウンドの中で勉強してきた点に対しては、評価されていると実感しています。

福岡さん
私も、帰国後に転職活動をしましたが、英語とデータを扱える人材ということで、応募できる間口は、格段に広がり、希望の会社に転職できました。


岩澤研究科長
では最後に、留学全体を振り返ってみて、どんなことを得たと感じますか?

木全さん
私は仕事を辞めずにいきましたので、朝7時から数時間はリモートワークとして働いた後、午後から大学院の授業に参加していました。プライベートの時間は、ほとんどなく、唯一の楽しみは、スーパーマーケットで季節の野菜を買って食べることでした。色々と大変でしたが、得るものの方が大きかったです。何より、世界に対する解像度が変わりました。渡仏前は、ニュースを見ても「あら大変」としか思わなかったけど、世界のビジネスパーソンたちと一緒にディスカッションした経験後は、「あの人の出身地だ」など、世界が身近に感じるようになりました。

岩澤研究科長
データサイエンスを学びに行ったけど、世界の解像度が高まったのが最もよかった点という感想は、実に趣深いですね。

木全さん
帰国後は、心理学や地政学などを勉強したくなり、それを学べる通信制の大学に入学しました。

福岡さん
私も、世界に対する視座が上がったと感じます。学部時代のイギリス留学とは、異なる経験でした。今回、会社を辞めて留学することを決断した際に、周囲からは、「それなりに年齢も高くなってからの留学は、リスクの方が大きいんじゃない?大丈夫?」との、ネガティブな反応も少なくありませんでした。でも、EDHECで、年齢や国籍に関係なく、留学をポジティブな経験として、果敢にチャレンジする仲間と、同じ目標やゴールに向かって取り組んでいくうちに、年齢や置かれた状況などに対する制約は、自分で自分に課しているものにすぎないと、感じるようになりました。尊敬できる人は、年齢や国籍や肩書きとは関係なく、尊敬できるのだとわかりました。

岩澤研究科長
そういう意味では、本学は平均年齢が高く、チャレンジ精神溢れる人が多いよね。

木全さん
大人になってからも真剣に勉強しようという人が集まっていて、良いコミュニティだと思います。

岩澤研究科長
今日は貴重なお話しをお聞かせくださり、ありがとうございました。ますますお二人がご活躍なさることを、楽しみにしています。




   (写真左):木全佳梨さん           (写真右):福岡奈絵さん
              (写真撮影):小山龍介教授


【複数学位課程(ダブルディグリープログラム)】
上記インタビューにご協力くださった2名の修了生も参加された、本学の複数学位課程(ダブルディグリープログラム)に関する詳細は、《こちらから》ご確認いただけます。

【DX時代のリーダー育成を担う「MBA✖️データサイエンス」プログラム】
文部科学省による令和4年度「デジタルと掛けるダブルメジャー大学院教育構築事業」に採択され、本学大学院修士課程とデータサイエンスの修士課程を有する海外提携校とのダブルディグリー制度により、修了時に本学から授与される経営学の学位(MBA)と、提携校から授与されるデータサイエンスの分野の修士号(MSc)を同時取得する仕組みを構築しています。令和4年度「デジタルと掛けるダブルメジャー大学院教育構築事業」に関する詳細は、《こちらから》ご確認いただけます。