一般社団法人事業承継学会研究会(中部地区)の研究会が、名古屋キャンパス伏見ビルで開催されました。
株式会社安藤七宝店取締役社長の安藤重良氏が講師を務め、「日本の伝統文化の担い手として」として講演しました。
同社は明治13年に煙管商の村田屋十兵衛が大日本製造七宝株式会社の後を継ぎ、名古屋で創業したのが始まりです。
明治33年には宮内省ご用達となり、パリ万国博覧会で金牌を受賞。以来、数々の賞に輝いている尾張七宝の老舗です。
安藤社長は、伝統文化の担い手として大切にしていることなどをお話しされました。常に意識しているのは「今の時代を考え、いかに変化についていくか」。若い女性デザイナーを起用し、時代に即した商品開発を進められています。一方で「技術の伝承」も欠かせません。職人の技術力維持・向上策として、展覧会への出品を促すことはもちろん、「売れるか売れないか」を意識しない「質の良い商品づくり」も推奨しています。
会場内には数々の特別な七宝も特別展示され、参加者は見入っていました。