新学期のオンラインによる対面遠隔授業について

2020/03/29 Sun

2020年度春学期入学者を対象としたオリエンテーションが北原研究科長のご挨拶で始まり、160名の新入生の方々がオンライン参加されました。新学期の教室授業については学部・大学院ともにオンラインでの「対面遠隔形式」で開始する事が決定しました。授業開始時期の繰り下げも検討いたしましたが、先行き不透明な中にあっても授業を止めないことが高等教育機関としての社会的責任と考えた次第です。本学では、2018年よりオンラインを活用した討論型ケース授業を通じてノウハウを蓄積しており、海外大学のオンライン授業への対応状況を参考にしながら、今回の決定に至りました。

オリエンテーションではケースメソッド授業を遠隔で参加するにあたっての心得が竹内教授より共有されました。オンライン授業という選択は必ずしも、新型コロナウイルス問題への受動的対応ではなく、これを機に新しい教育の地平を展望しようというチャレンジであります。同時に、オンライン授業の「妥協なき実現」のためには、参加者側のダイナミックな協力を必要とすることも事実。今後も遠隔授業にあっても対面授業と遜色のないケースメソッド教育を提供することを目指して、海外国際認証校での実践事例、ケース開発元による教授法などを収集して学内FD活動を進めていきます。

また、充実したオンライン授業を実施するために、11室の遠隔授業スタジオがビジネススクールの13Fに新設されました。遠隔授業は教室授業では曖昧に出来ていた部分を明確にしなければならないという面で、教員側・参加型ともに緊張感が求められます。是非とも「受講」ではなく「参加」という意識で遠隔授業に望んでいただきたいと思います。今回の公衆衛生の問題が消え去った後も、オンラインを活用した遠隔授業は社会人の学び直しに大いに活躍することでしょう。