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《EMBA》Internal Control System & Risk Management 髙野一彦客員教授

#EMBA #髙野一彦 #リスクマネジメント #内部統制システム #危機管理 #合同授業

名古屋商科大学ビジネススクールでは、毎年1月と7月に合同授業が開催されており、東京、大阪、名古屋の学生が一同に名古屋キャンパスに集います。学びの場としてだけではなく、ネットワークや交流の場としても活用されています。2021年1月9日開講の合同授業は、換気・ソーシャルディスタンスを守り、ウイルス感染対策を徹底した上で行われました。  
企業法学、情報法学を専門とする髙野一彦先生による「Internal Control System & Risk Management」をご紹介します。

Internal Control System & Risk Management

本授業では、内部統制システムとリスクマネジメントに関する基本的な概念を、ケースメソッドによる議論を通して理解していきます。主に会社法や個人情報保護法など、導入の契機となった事件をケースとして扱い、立法の趣旨や目的を理解しながら、経営管理体制としての具体的な内部統制システムを検討します。


授業風景

授業2日目の午後は、「ノヴァ解約清算金返還請求事件」のケースディスカッションからスタートしました。消費者庁設立の契機となったこの事件は、記憶に新しいと感じる方も少なくないのではないでしょうか。企業と消費者という関係において、度々その関係性から立場が強いとされる「企業」に対して「制限」をかけるため、自律的な管理体制の確立を求める法や制度が存在しています。そして、今日の企業には、このような企業と消費者をめぐる問題に留まらず、労働契約やセクハラ問題といった企業と労働者の間で生じる問題に対してもまた、的確に対応して経営を行う(未然に防ぐ)ことが求められています。  
グループディスカッションの後は受講生によるプレゼンテーションの時間も設けられ、他の受講生からの質問も多く挙がりました。髙野一彦先生からのアドバイスのもと、受講生は多角的に、そして自由な発想で、コンプライアンス経営の本質やハラスメントに関する企業防衛のあり方を探求していきました。

髙野一彦客員教授のプロフィール
専門分野:企業法学、情報法学、企業の社会的責任論
中央大学大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)。ベネッセコーポレーション、名古屋商科大学大学院 教授を経て、2010年 関西大学 社会安全学部・大学院社会安全研究科 准教授、2012年 教授、2014~2016年 副学部長。株式会社アデランス 社外取締役、関西電力株式会社 経営監査委員会 社外委員、中外製薬株式会社 アドバイザリーコミッティー、西日本旅客鉄道株式会社 アドバイザー、日本経営倫理学会 常任理事、経営倫理実践研究センター(BERC)上席研究員、情報ネットワーク法学会 監事、神戸市個人情報審査会委員、情報法制研究所 参与、日本経営倫理士協会 理事などを兼任。