嘉戸 泰周さん
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学びを振り返ると、自らの思想や考えが理論を伴って発展されていくようになったと感じます。それまでにも会社の決定等に対して「自分はこう思う」ということはありましたが、条件反射的な要素が強く、どこか重み...
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MBA
小山龍介教授によるBusiness Model Innovationの講義レポートをお届けいたします。Business Model Innovationの講義では、新しいビジネスモデルを構築し、ビジネスモデルレベルでのイノベーションを起こすアプローチを身につけることを目的としています。具体的には、ビジネスモデルキャンバスによるビジネスモデルデザインに加え、シナリオプランニング、顧客の観察に基づくバリュープロポジションデザイン、インプロヴィゼーションを使った既成概念にとらわれないアイデア創造を行います。
初日の午前中はまず、イノベーションとは「既存の要素×既存の要素」であるということを前提に、さまざまなイノベーション事例が紹介されました。 例えば「鉄道×コンビニ=電子マネー事業」 これは鉄道もコンビニも毎日少額決済が行われているという点に目をつけています。 事例紹介を終えると受講生に対し、簡単なトレーニングとして「銀行×ホテルという軸で、3つアイデアを出す」というお題が先生から与えられます。5分間考えた後に受講生が発表を行いますが、出てくるアイデアはどれも既存事業に何かを付け足しただけの、オプション的なサービスばかり…。
そのような発想になってしまうのは、思考のプロセスに原因があります。 多くの人はまず、銀行とホテルが持つ機能を考え、その共通項を探そうします。 すると、あらかじめ想定外の要素を排除して考えてしまい、結局のところ、常識的なアイデアしか生まれません。
常識からスタートするのではなく、まず想定外や非常識をスタート地点とし、そこから常識に寄せていくことが求められます。しかし、常識に寄せ過ぎては意味がなく、その絶妙な落としどころを探すことが大切だという解説を受け、もう一度アイデア創造に取り組んでいました。