オンライン授業での野坂和夫准教授によるMBA「Managerial Accounting & Control」
野坂和夫准教授によるMBA「Managerial Accounting & Control」をご紹介します。この授業では、経営者の視点から、意思決定会計や業績管理会計を習得していきます。特に事業や人材をコントロールするという、企業経営のための戦略的管理会計の実践力を養成します。また、企業の社会的責任や企業倫理がどうして企業経営に求められるのか、管理会計的な視点から考察します。
授業初日は、自動車部品加工工場のブリジトン・インダストリーズのケースを使用し、経営者の視点から、管理会計の意義と概念を学び、経営のための会計として、原価計算と原価管理について理解を深めていきます。ブリジトン・インダストリーズは売上が減少したことにより、より競争力を上げるため、製品に対して生産性と同時に他の要因を基に製品は3つのグループに分類し、そして製品の一つをアウトソーシングしはじめました。この決定は、アウトソーシングされた製品に関連するコストの一部はなくなるわけではなかったので、残った製品のコストを増大させる結果となりました。こうした残余コストは、他の製品の品質を落とす原因となりました。このケースから、受講生たちは、売り上げが減少してしまった商品をどうするか。短期的な視点だけではなく、定期的な視点や長期的な視点からも経営者としての意思決定がどうあるべきか議論していきました。