MBA×京セラ 《Entrepreneur & Strategy》
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長沢雄次教授によるMBA「Entrepreneur & Strategy」が開講されました。 「Entrepreneur & Strategy」長沢雄次教授 この授業では、起業家の視点から「戦略の本質」を追究します。自社が創業期・成長期にあ...
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MBA
長沢雄次教授によるMBA「Entrepreneur & Strategy」が開講されました。
この授業では、起業家の視点から「戦略の本質」を追究します。自社が創業期・成長期にある起業家は、取り巻く内的・外的環境の急変に日々直面しており、その変化に対応し戦略を修正すべきか否かという重要な意思決定に迫られています。その意思決定は、会社の存亡をいつも賭けているという意味での緊迫性と、会社の足元がいつも不安定という不確定性と、使用できるリソースが常に枯渇しているという制約性という3つの特徴があります。このような戦略策定や修正のダイナミズムを、ケースディスカッションを通じて追体験し「戦略の本質」に迫っていきます。
授業3日目は、京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者である『稲盛和夫』のケースを使用しました。まず始めに、カリスマ的なリーダーシップを発揮し、50 年近く京セラのトップを務める稲盛和夫氏の2つの経営哲学を徹底分析しました。一つは、会社が大きくなるにつれ、社員一人ひとりの「起業家精神」が失われることを恐れた稲盛氏が作り上げた、起業家精神を高めて生産性をあげる経営方式の「アメーバ経営」。もう一つは、不満を抱いた社員グループとの交渉をきっかけに、全従業員の幸福を追求すると同時に人類・社会の進歩発展に貢献すると定めた経営理念をもとに、社員の働き方や生き方の指針となる「京セラフィロソフィー」。
それを踏まえ、長沢雄次教授から示されたケースクエスチョンは、「次世代リーダーたちは稲盛氏の哲学を受け継いでいくべきか」「将来、革新を主導してきたカリスマリーダーの稲盛氏が不在になった際に、京セラは繁栄を続けられるのか」です。このケースクエスチョンをディスカッションを通じて検討することで、受講生たちはビジネスリーダーとしての在り方はもちろんのこと、将来自らが起業家になった時どのような経営哲学を持っているべきなのかについても検討していきました。