EMBA(Executive MBA)とMBAどちらが適しているのか?この問いに対するアプローチは数多く存在しますので、今回はその幾つかをご紹介します。まず、日本だけに限りませんが「MBA」という学位の国際通用性を考えると、国際認証や国際機関の認証を受けることは必須です。世界初のEMBAは1943年にUniversity of Chicagoが開始しました、それから40年後の1981年に「Executive MBA Council」が発足し、EMBAプログラムを認定する枠組みが始まります。現在では285校のExecutive MBAが同機関によって認定されています。
EMBAとMBAを分離せずにMBAのみを提供しているビジネススクールも存在しますが、学修到達目標が異なる二種類の教育課程の科目を一度に提供してしまうことになり、参加者にとって何をどの順序で学ぶべきか不明確になることが最大の弱点となります。要はバイキング形式で気になる科目を履修すると偏食気味になりますが、コースメニュー形式では必要十分な科目を一定の順序で履修した方が社会人にとっては無駄がないのです。
必要十分な科目というのはコアカリキュラム(必修科目群)と呼ばれており、もっともその教育課程の特徴が反映される領域です。EMBAとMBAは当然ながらコアカリキュラムが異なりますので、教育の質保証の観点でEMBAとMBAは分離することになるのです。余談ではありますが、広い意味ではEMBAもMBAのMBAのバリエーションの1つで、その他にも「Global MBA」なるものも存在します。
Executive MBA | MBA | |
実務経験 | 8年以上 | 3年以上 |
管理職経験 | 望ましい | 不要 |
参加者平均年齢 | 42 | 35 |
到達目標 | 全社戦略 | 事業戦略 |
和文学位 | 修士(経営学) | 修士(経営学) |
英文学位 | Executive MBA | MBA |
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