ヘルスケアとMBAの関係

MBAプログラムには、マネジメントを網羅的かつ体系的に修得する事を目的とした、いわゆるジェネラリストMBA以外に、特定の機能（マーケティングやファイナンス）、地域（アジアや中東）や、ビジネスタイプ（ベンチャービジネス、ファミリービジネス）、そして業界（ファッション、ヘルスケア、農業）に特化した科目を充実させた「Specialised MBA」というものが存在します。

現在のヘルスケア業界は「医療機器メーカー」や「製薬メーカー」の動向を考えれば明白なように、ハイテク＆グローバル化した巨大産業であると同時に規制も多く、さらに生命を扱うが故に高い倫理観と変革意識が求められている複雑なビジネス領域でもあります。また「病院」はスペシャリスト集団でありながらファミリー経営の要素が強く、組織文化、リーダーシップ、事業承継などを意識した経営が求められており、近年は医師、歯科医師、獣医によるMBA取得も盛んです。さらには高齢化社会を睨んで、介護保険の枠を超えた周辺ビジネスも盛んになることでしょう。