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国内MBAの実態と課題

今回は国内MBAの実態を扱うデリケートな話題です。どのMBAを選択すれば失敗しないのか?MBA教育が発達途上の日本国内では「MBA教育」とは何か?「ビジネススクール」とは何か?に関する認識は誤解だらけと言っても良いのが実態です。まず、入学に際して実務経験を課さないプログラム。何らかの形でプログラムの人材育成目標と参加者の目線合わせが必要です。具体的には、原則として特定領域のスペシャリスト育成であればMSc(実務経験不問)ですし、企業の中核的人材育成であればMBA(実務経験3年以上)。そして企業の幹部候補/管理職育成であればExecutive MBA(実務経験10年以上)が目安となるのはビジネススクール教育の共通認識かと思います。

  • 入学)実務経験を課さないMBA
  • 在籍)安易な単位認定
  • 修了)ハードルの低い卒業基準

次に、単位認定率が極端に高いプログラムも疑問が残ります。特にMBAであれば実践的かつ参加型のケースメソッド講義が中心となり、必然的に講義への貢献度合いで成績評価が行われることになります。もしそこで差がつかないとなると、参加者も積極的に講義に参加するインセンティブが減少し、参加者同士の学びの量も減少してしまいますので厳格な単位認定は不可欠です。最後に、卒業に必要な単位数が少なすぎるプログラムも課題が残ります。MBAプログラムは競争社会で勝ち抜くためのビジネスリーダーを育成する場、2年間で必要となる卒業単位数や学修の集大成となる修了課題の評価は厳格さが求められます。

補足になりますが、研究活動不在のビジネススクールも疑問が残ります。教育と研究はビジネススクールの両輪であり、理論研究と実務研究を通じて新たな知識を生み出し、社会にインパクトを与える教育を行う活動こそがビジネススクールの使命です。


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