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MBA教育の落とし穴

ビジネススクールの敵《The Enemy of Business School》というお題で紹介された、MBA教育の落とし穴をMBAのフォーラムにて入手しました。一般論ではないのでその点だけはご容赦頂きたいのですが、MBAプログラムを運営していて頷く要素が多いのでご紹介したいと思います。

MBA教育は答えを探すための教育ではないという点は教員として誰もが認識していながら、つい「先生!結論としてどちらの意思決定が正解ですか?」という質問にどう答えるべきか教員の脳裏によぎります。リーダーシップなどの根性論(冗談です)よりも合理的な最適解を算出可能な(厳密には不可能なはず)ファイナンスなどのクオンツ系科目では特にその傾向が強く、ついつい議論に登場する統計的手法やフレームワークの解説に力が入ってしまいます。

教員編

・自分の専門は特殊だと思い込む教員
・いわゆる「理論や正解」を教えたがる教員
・実務家から学ぶ事が苦手な教員

受講生編

・自社の業界は特殊だと思い込む受講生
・いわゆる「理論や正解」を知りたがる受講生
・受講生から学ぶ事が苦手な受講生

一方でMBA受講生側の課題としては、参加者自身が所属する組織の特殊要因(例えば資金的、技術的、組織風土的、法規制的など)が邪魔して、他社のケース(意思決定の事例)に感情移入して素直に学ぶことが苦手な方が一定数おられます。自社の特殊要因という「固定概念」が邪魔して新鮮な視点が失われるのは残念なことです。MBAとは未知の状況での意思決定に備えて視野を広げる教育であることを、教員・参加者が共に認識すべきですね。


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