今日はAACSB国際会議のレセプションと有志による情報交換会が開催されていました。過去にAACSB認証でお世話になった先生方や海外アドバイザーの方々と交流し、2020年の更新認証に向けた意気込みをお伝えしてきました、要はロビー活動の日です。会場をよく見渡すと、カフェやソファーでパソコンや資料を見ながら相談している人達がいます。彼等は審査員やアドバイザーとAACSB認証を取得すべく情報交換やアドバイスを受けているのです。
特に国際認証がビジネススクールに対して求める基準というのは、数値で明確に示されている項目と明確でない項目があり、自国の教育制度の常識をそのまま英語表現すると、それって何?、という誤解を生みやすいのです。よくある誤解が「科目」に関する失敗。教員1人あたりの担当科目数や卒業に必要な単位数を聞かれれている時に「10科目です」もしくは40単位ですと答える場合、国やビジネススクールによって1科目や1単位あたりの時間量が異なるので要注意です。当然といえばそうですが、自分たちを共通基準でどう表現するかに注意することが求められます。
AACSBが近年重視している点は、AOL(Assurance of Learning)とIMPACT。特に、AOLとIMPACTは日本の大学がいまだかつて経験したことのない概念が多く、かつ、測定手法が大学側に委ねられているため頭痛の種ではありますが、国際社会においてビジネススクールのAACSB取得/継続は必須なので、工夫と失敗を重ねながら教育改善に取り組んでいます。