全国の大学院生の皆さんお久しぶりです。最近論文指導をしていて気になるのが「見た目」です。見た目というと少し角が立つので、体裁としておきましょう。論文に限らず「体裁」が整っていないと中身は見てもらえません。企画書、提案書、報告書、どれも同じことですがMBAでいう「エレベーターピッチ」と同様、第一印象で訴えかけるものがなければ、次はないのです。図表、脚注、文献の様式は、領域ごとにお作法がありますが共通して言えることは、文章の中での「一貫性」。これがなければ私は中身を見ません。次にチェックされるのが、冒頭(問題意識)、結論、タイトルの対応関係。この3者が一致していなければ、中身を確認してもらえません。
ちなみに、私の博士論文指導教授の名言をご紹介しましょう「おい、これは論文か?メモか?」
今なら「論文っぽいメモでーす」と言えますが、その指導を隣で聞いていた当時の私は心臓が止まるかと思いました。皆さん、提出期限ギリギリまで完成度を高める努力を惜しまないで下さい。そして提出期限には0.1秒でも遅れないで下さい。私は2000年問題でプリンタやパソコンが使えなくなるという脅し文句を先輩から聞いて、大晦日に急いで印刷していました・・・。