MBAの選択方法《MBA説明会のススメ》

何か重大な選択を行う際、例えば「MBA取得」を考える場合、どのビジネススクールに通うか合理的に選択したくなる気持ちはよく理解できます。

「合理的期待形成仮説」を前提にすると、我々は現時点で入手できるすべての情報を駆使して、最も合理的かつ効率的に将来を予測できる（笑）はずです。が、実際には入手できる情報を全てかき集める人なんのは困難です。では実際にどう選択しているのか？直感や信頼できる友人や上司からの口コミ、MBAランキング、などバイアスがかかりまくった情報に左右されるものです。

私の周りには多くの車好きの教授がいますが、どうしてそのクルマにしたの？と聞いて「あらゆる情報誌でスペックやコメントを収集した上で、可能な限りの評価要素を数値化（希望者には数量化理論1類-3類をご参照のこと）し、SPSSなどの統計パッケージで主成分（主成分ベクトルの直交性が重要《主成分ベクトルが共分散行列の固有ベクトルになっている点が重要》）を抽出して、順位付けしたんだよ」と説明された事はありません。

ということで、百聞は一見にしかず。一度MBA説明に行ってみましょう！

Written by

栗本博行

神戸大学経営学部卒業後、大阪大学経済学研究科にて修士/博士（経済学）を取得。製品開発戦略を主な研究対象とし、規格競争分析に関する論文を多領域に亘って執筆。近年は事業継承に関する研究に取り組む（事業承継学会理事）。ビジネススクールではEMBA/MBAプログラムの立ち上げから運営まで幅広く携わる。