世界標準の経営教育
国際的な認証機関による教育認証なしでは「自称MBA」に過ぎません。国際認証機関は教育研究の質の向上を100項目以上にわたって測定し、あらゆる面で模範となるべき卓越性が求められます。世界に国際認証機関は3つ存在し、その代表格となるのがAACSB(米国拠点)で学習の達成度を重視する点に特徴があります。AMBA(英国拠点)が重視するのはMBA課程の教育内容。利益追求志向のMBA教育に対する反省を踏まえて歴史的&倫理的な視点を求める傾向にあります。そして欧州を代表するEQUIS(欧州拠点)が重視するのは国際的な学術研究実績。教育と研究は両輪というスタンスを採用しています。
本学は2021年、これら全ての国際認証を有する国内初(世界トップ1%)のトリプルクラウン校となりました。さらに、ミッション「アジアで活躍するビジネスリーダーを育成する」を実現するために、数多くの国際ネットワークのメンバーとして活動しています。
トリプル国際認証
International Accreditations
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1916年にアメリカのビジネススクールが中心となって設立されたAACSBは、マネジメント教育の第三者評価機関として世界一の歴史と権威を有し、世界トップ5%の58カ国、910校のビジネススクールがその国際認証に合格(本学は2006年に取得)。AACSB国際認証は特に教育の質を追求することで知られており、AOLと呼ばれる改善プロセスをどのように運営しているかが問われます。認証取得後も毎年の改善レポートに加え、5年ごとに実地審査を伴う継続認証プロセスに合格しています。
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本学は欧州を代表するAMBA国際認証に合格。世界3大ビジネススクール国際認証機関の1つであるAMBAは1967年に英国ロンドンで誕生、AMBAによる国際認証は実務経験を有する社会人プログラムを実施することを認証条件とし、カリキュラムの内容の細部に至るまで審査する点で他の国際認証よりも厳しい選抜を実施。これまでに認証取得に成功したビジネススクールは世界75カ国260校、国内ではわずか4校(本学は2009年に国内初取得)のみとなっています。
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2021年9月29日、マネジメント教育に関する国際的な教育品質評価機関である EFMD(本部:ベルギー・ブリュッセル)によるEQUIS認証を取得しました。EQUISは教育機関全体の国際性を重点的に審査することで知られ、EFMDが任命した専門家による厳格な審査(教育課程や研究活動の品質など90を超える項目)に合格した教育研究機関のみが取得できます。世界で約200校のビジネススクールのみが取得している国際認証であり、EQUIS取得(2021年)は本学の教育研究の質が国際水準であり、在校生・修了生の活動が優れていることが国際的に認められたものと考えています。
国際ネットワーク
International Networks
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本学が加盟するPIM(Partnership in International Management)は、国際協力と国際交流を目的とし、国際単位交換、ダブルディグリー(複数学位)、共同学位の推進、学生・教員の交流、共同研究の実施のほか幅広い国際交流推進の核となるものです。PIMは、1973年にHEC、NYU、LBSの3つの経営大学院が協力し、学問的かつ制度的な障壁を克服して交流活動を実現するため、世界初の国際的な学生交換ネットワークを作り上げたことに由来します。各メンバー校は、経営教育の分野において各地域でリーダーシップを発揮し、最高水準の卓越性を示した経営学に関する学位を授与しています。
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本学では2011年より持続可能性と社会的責任に関する取り組みを自己点検・評価するために、国連PRME(Principles for Responsible Management Education(責任ある経営教育原則))に参画し、社会連携・社会貢献に関する実践事項の自己点検・評価を行っています。PRMEとは、21 世紀の企業と社会が直面する複雑な課題をにらみ、次世代のビジネスリーダーを育成することを目的とする国連の経営教育原則です。国連が支援する取り組みとして2007年に発足し、世界中の高等教育機関(大学・大学院)の教育課程に持続可能性の観点を組み込むなど、責任ある経営に関する教育・研究を促進しています。
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本学は日本で初めてEFMD(European Foundation for Management Development)の正式メンバーとして迎えられています。EFMDは1972年に設立され、世界80ヵ国から800を超えるビジネスススクールが加盟する国際認証機関。本拠地をブリュッセル(ベルギー)に置き、EQUIS、EPASと呼ばれる学術研究を重視した国際認証を実施する評価機関として知られています。マネジメント教育に特化した国際認証を実施し、認証には5年認証と3年認証の2種類が存在しますが、国内で5年認証に成功したビジネススクールは存在していません。
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本学はアジアを代表するEMBA教育を実現すべくこのEMBAC(Executive MBA Council)への加盟を実現しました。1943年にシカゴ大学で初めてEMBAが誕生し、その後1981年にEMBACが誕生。EMBACへの加盟が許されるのは国際認証を有し、かつ「Executive MBA」を長年運営してきた高品質なビジネススクールのみ。近年、MBAとEMBA教育の目指すべき目標の違いからその重要性が認識され、現在では世界から39ヵ国330のEMBAプログラムが加盟し、日本からは名古屋商科大学のEMBAのみが加盟を許されています。
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本学はアジアのビジネススクールのリーダーが集うAAPBS(Association of Asia-Pacific Business Schools)に加盟、国内からは8校が正式メンバーとして迎えられています。アジアを中心に世界25ヵ国から120校が参加するこの協会は、2001年に韓国のビジネススクールKAISTが発起人となり設立。以来、アジアのビジネススクールのリーダーが集いその課題を議論する場を提供しています。AAPBSはAACSB/EFMDなどの国際認証機関と協力関係を持ちながらアジアにおけるマネジメント教育の姿を追求する姿勢を有しています。
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Global Business School Network (GBSN)はビジネススクールが、教育、研究、コミュニティへの関与を通じて、世界中の持続可能な開発に大きな影響を与えることを可能とすることを目的として、世界銀行グループの一機関であるInternational Finance Corporation(国際金融公庫)の一プログラムとして2003年に設立されました。以来、17年間にわたり、GSBNはマネジメント教育能力を高めるために企画された数多くの国際的な開発プロジェクトを主導・実施しています。このGBSNは50か国以上で100を超える主要なビジネススクールが加盟するネットワークに成長し、より幅広い組織(企業、NGO、政府など)とも連携して多様化が進んでいます。本学はGBSNのビジョンに賛同し、2019年、日本のビジネススクールとして初めてGBSNに加盟しました。
国内評価
Japan University Accreditation Association
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本学は大学基準協会による2020年度大学評価(認証評価)の結果、大学基準に適合していると認定されました。(認定期間:2021年4月1日~2028年3月31日)公益財団法人 大学基準協会は、大学、短期大学及び法科大学院をはじめとした多くの専門職大学院の評価等を通して、質の維持や向上を目的として活動する機関です。1947年にアメリカのアクレディテーション団体をモデルとして設立され、1990年代に大学の自己点検・評価を基礎とする「大学評価」を開始、2004年に国内初の大学機関別認証評価機関としての認証を受け、その後は認証評価を中心とした事業を展開しています。同協会は、国内外の高等教育に関する調査研究にも取り組み、海外の質保証機関との連携強化を図って評価の国際通用性の確保にも努めています。また同協会は、2021年4月1日現在、335校の正会員(本協会の認証評価を経て加盟が認められた大学・短期大学)、126校の賛助会員で運営されてます。