アジアで活動するMBA教育機関が集うネットワークの1つとして「AAPBS（Association of Asia-Pacific Business School）」という組織があります。今回はプーケットでこの国際会議が開催されており、日本からも過去にほど多くのビジネススクールが参加しています。AACSB、EFMD、AMBAといった国際認証機関も協賛し、AACSBとEFMDからCEOレベルの方が講演されるなど世界からも注目を受けています。100人近いアジアのMBA教育関係者が集うこの会議は、欧米主導のMBA教育（ビジネススクール）の動きを尊重しながらも、アジアの独自色を求める点にあり、今回のテーマは「ソーシャルイノベーション《社会変革》」です。

初日のセッションの話題はソーシャルイノベーション。ソーシャルイノベーションは定義が難しいので多様な視点での議論が出ていますが、「持続可能な社会の構築」を目標とした新しい教育を模索する点で一致しています。最終的にはビジネススクールのカリキュラムにどう反映すべきかを考えなければなりませんが、取り組む価値の高い課題です。

国際認証セッションでは、教育・研究の品質において実績を有する世界の上位2%のビジネススクールが合格することのできるAACSBとEFMDのCEOが、アジアのビジネススクールが認証を受ける意義とビジネススクールにおけるアカデミック面における重要性がプレゼンされ、会場からも多くの質問が出て盛り上がっていました。

今回の会場となるサシンビジネススクールはタイの東大ともいわれる実力校。このプーケットはなかなか機会がなく今回が初めての訪問となりました。このアジア有数のリゾート地プーケットに経営幹部のための研修施設として完成した巨大なリゾート型サテライトキャンパス、外からは想像できないほど素晴らしいビジネススクールとしての教育環境が整備されています。