B-EN-G 2010
アブストラクト
1990年代半ばに日本においてERP導入の潮流が起こってから20年、ERPパッケージ業界をめぐる環境は大きく変わろうとしている。経済危機によるコスト抑制の嵐、グローバル化、IT技術の急激な進歩など、パッケージベンダー各社はめまぐるしい変化へ対応し、且つ継続的な成長を実現しなくてはならない。MCFrameは、生産管理というパッケージシステムの適用が最も困難とされる分野において「フレームワーク」の概念を採用し、柔軟性に富む画期的なパッケージ製品の提供を実現した。市場は国内外のベンダーが群雄割拠の状態にあり、競争がますます激化する中で各社は生き残りのための策を講じている。「生産管理システムのパッケージ化」という、ニッチ市場での成功パターンはこれからも通用するのだろうか、そうでないとすれば新たな戦略はどのようなものであるべきか?そのような環境の下、機能の拡張と顧客への提供力の強化を狙って2007年に海外向けERP「A.S.I.A.」を事業統合したが、3年半が経過した現在、当初期待していたようなシナジー効果がでているとは言いがたい。異なる2つの商材のそれぞれの強みを効果的に発揮して、より大きな成長を狙うにはどうしたらよいのだろうか?
詳細情報
ケースID | 10-1065 |
---|---|
登録 | 2010 |
業界 | ソフトウェア業 |
分析領域 | 経営戦略 |
ページ数 | 29 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |