アブストラクト
池上グループはこれまで池上鉄工所から始まり、建設業の菱信工業株式会社と株式会社池上冷熱、携帯電話販売の株式会社アイティー、と多角化により成長してきた。それぞれの基本的な収益モデルは次の通りである。菱信工業株式会社は三菱重工業㈱で製造している大型冷凍機の保守を主な事業としており、大型冷凍機の搬入に伴い三菱重工業㈱から保守を請け負うことにより安定的な業績をあげてきた。株式会社池上冷熱は、旭化成㈱関連からの空調設備などの受注により、安定的な売上をあげてきた。株式会社アイティーは、KDDIの携帯電話を販売するauショップの運営によって急成長をとげてきた。このように池上グループは大企業との深い関わりによって大きな成長をとげてきた。本ケースは、大企業と深い協力関係を持って成長してきた中小企業が外部環境の大きな変化を受けて今後更なる成長をするためにはどのような方向性があるのか、様々な可能性を探るケースである。本ケースには池上グループである菱信工業株式会社、株式会社池上冷熱、株式会社アイティー、を取り巻く外部環境と内部環境が取り上げられている。主人公は、それぞれの会社の置かれている状況と各社の強み、グループとしてのシナジーも考えながら、企業として永続的に存続していくにはどのような成長戦略を遂行すべきか検討する。
詳細情報
ケースID | 11-1005 |
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登録 | 2011 |
業界 | 管工事業(さく井工事業を除く) |
分析領域 | 企業倫理 |
ページ数 | 32 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |