アブストラクト

N社は日本国内の大手IT企業であり、国内IT産業におけるネットワーク・コンピューティングとオープンシステムの興隆とともに成長を遂げた企業である。現在、IT産業はクラウド・コンピューティング（以下、クラウド）の時代を迎えるとともに成熟期に入っており、N社はクラウドビジネスを成長戦略の一つに掲げて積極的に取り組んでいる。そんな中、東日本大震災を経験したことで各企業におけるクラウドへの期待感がいっそう高まっている。 本ケースでは、IT産業の時代背景とともにN社の歩みにふれ、N社にとってのクラウドビジネスの重要性について整理を行う。そして、主人公としてN社の営業担当を取り上げ、東日本大震災以降の営業活動の描写を通して、営業担当としての今後の成長プランについて可能性を探るものとなっている。

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