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プリンターメーカーA社 2012

#技術経営 #グローバル経営 #イノベーション

アブストラクト

A社は、電子楽器メーカーであるB社から、楽器業界では掴みきれないデジタル技術や世の中の変化を直接体感し、違う視点からコンピュータ市場を開拓するために設立された。IBM-PCを皮切りにパーソナルコンピュータ市場が拡大する時代背景の中、A社は、楽譜を描くためのプロッタからスタートし、その技術を製図用ペンプロッタ、カッティングプロッタへと発展させ、現在のサイン&ディスプレイ向けプリンターに主力事業を転換してきた。「何か面白いもの、新しいもの」にこだわって市場に製品を投入し、市場から顧客ニーズを吸収しながら、試行錯誤を続けコアとなるメカニズム、エレクトロニクス、ソフトウェアを基にしたXYZ軸の制御技術を確立し、企業ブランドを築き上げた。また、ニッチビジネスで市場規模を確保するためグローバルに販路構築を進め、現在の主力事業であるサイン&ディスプレイ向けプリンター市場では世界シェアNo.1である。一方で、これまでの事業の変遷は、一定の地位を築き上げたペンプロッタ市場、カッティングプロッタ市場が新たな技術の登場とともに縮小した都度、経営戦略を変更してきた結果といえる。主力事業であるサイン&ディスプレイ向けプリンター市場が成熟期となる中、ここ数年、業績は悪化傾向にある。こうした中、2012年にはA社にサイン&ディスプレイ向けプリンターのキーデバイスであるプリンターヘッドを供給してきたC社が、市場に本格参入すると発表し、事業展開を進めている。本ケースは、今後A社が再び成長軌道に戻る為の成長戦略を探るものである。本ケースには,A社の事業の変遷、現在の事業活動に加えサイン&ディスプレイ向けプリンターの技術、サプライヤーや競合状況が描かれている。主人公が市場環境、組織能力等を踏まえて、どのような成長戦略を取るべきかを検討する。

詳細情報

ケースID 12-1079
登録 2012
業界 電子計算機・同附属装置製造業
分析領域 総合経営
ページ数 30
言語 Japanese
ティーチングノート あり