アブストラクト

メインフレーム時代は高嶺の花であったコンピューターも価格が下落。インターネット回線の速度向上やWeb ブラウザの登場と合わせて、クラウドコンピューティングと呼ばれるコンピューターやソフトウェアを所有せず利用する形態へ急速に移行している。グーグルやアマゾンといった主要プレイヤーに加えて、ＩＴ業界の既存プレイヤーも参加し、クラウド業界は激しい競争となっている。クラウドはIT のコモディティ化を進め、これまで資金や知識の問題からＩＴを利用できなかった中小企業にまで浸透しはじめており、新しい社会インフラとなる可能性を持っている。本ケースでは、クラウドが既存のIT 市場にどのような影響を与えるのか。設備産業であり、規模の経済であるクラウド事業において、GMO クラウドの様な中小クラウド事業者が生き残る為にはどの様な戦略を取り得るのかを考察する。

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