アブストラクト
田辺三菱製薬は、合併後の新社発足から7年目を迎えようとしていた。近年、新薬の発売や海外事業によるロイヤリティ収入が拡大し合併の成果が出て順調に推移してきたが、営業利益は横ばいで推移している。主な原因は、薬価改訂や後発品などの医療費抑制政策の推進により市場環境が厳しさを増す中、国内の営業利益が低下していることであった。2011年以降、立て続けに6製品を上市したものの、売上の伸びが鈍く育薬が遅れている。莫大な研究開発費と時間をかけた新薬を、ジェネリックが発売されるまでの間に費用を回収して利益をあげて、新たな新薬開発に回す必要があった。製薬業界のマーケティング戦略や外部環境の変化、田辺三菱製薬が抱えている内部環境を分析した上で、新薬を早急に育薬し中長期を見据えた成長をするためには、どうすればよいか?というケースである。
詳細情報
ケースID | 13-1053 |
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登録 | 2013 |
業界 | 医薬品製造業 |
分析領域 | 企業倫理 |
ページ数 | 35 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |