アブストラクト

（A）業界全体が衰退する中、東京海上日動あんしん生命は1996年の開業以来、順調に成長し2013年には業界有数のスピードで保有契約400万件に達した。同社の成長要因を分析することで、経営戦略の実現にいかに人事が貢献しうるかを掘り下げる。（B）開業から17年が経過し業界の競争環境は変わった。新たな潮流であるネット生保のシェアは0.02％に留まるが、一部の顧客からの支持は根強く、今後の動向は予断を許さない。もしネット生保が破壊的イノベーションならば、東京海上日動あんしん生命のこれまでの人事戦略はどう評価すべきか。また、今後とるべき経営戦略は何か。これらの検討を通して人事戦略の本質に迫る。

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