帝人ファーマ株式会社 2014
アブストラクト
帝人ファーマ株式会社(以下、帝人ファーマ)は1980年の医薬品業界への参入以降、約30年間にわたって右肩上がりの成長を続けた。その成功要因の1つとして、帝人グループが長年培った合成繊維の技術によって、画期的な新薬が開発されたことが挙げられる。しかし、創業より100年以上の歴史を持つ大手医薬品専業メーカーが存在する中、新製品を開発するだけでは、兼業メーカーが存続することは出来ない。帝人ファーマは、自らが成長できるであろう戦略を選択し、それを実行していったのである。しかし、2011年度の最高益を最後に、売上は停滞することとなる。2011年は帝人ファーマにとって転機の年であった。帝人ファーマの主力製品である骨粗鬆症治療剤「ボナロン」、「ワンアルファ」が、特許切れと競合の激しい攻勢により売上が低迷した。それと同時に、待望の新薬である痛風・高尿酸血症治療剤「フェブリク」が発売された。本ケースは営業部門長である新田が、今後のさらなる成長のために、様々な可能性を探るというものである。本ケースには、帝人ファーマのこれまでの成長の軌跡が記されている。さらに、医薬品業界における兼業メーカーの歴史と、今後を見据えた各社の動向が記載されている。主人公は厚生労働省より2007年に発表された「新医薬品ビジョン」における「製薬会社の将来像」を参考にしながら、帝人ファーマが今後取るべき戦略について検討する。
詳細情報
ケースID | 14-1080 |
---|---|
登録 | 2014 |
業界 | 医薬品製造業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 20 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |