アブストラクト
スプリント買収を契機に米国通信市場に進出したソフトバンクと孫正義は、同国市場で第三局を築き上げるという基本戦略の頓挫とともに経営の本場である米国で生き残ってきた巨大な企業たちからの攻勢を受け、日本で築き上げてきた自身の経営に対する自信を失いつつあった。1981年の創業の時から浮き沈みはあったものの、ファイナンスを上手く利用した果敢な投資により稀有な事業機会・事業資金を獲得し、創業から三十数年経過した2014年度には売上高8兆円規模の企業にまで成長を成し遂げた。その時々で孫正義は何を決断し、何を実行してきたのか。そして激しい消耗戦と化している米国市場進出を進める中で、孫正義は何を達成しようとしているのか。創業から30年間事業を継続できる企業の割合は0.2%という中で、ソフトバンクを一大企業に導いた孫正義と99.8%に含まれるその他の経営者との違いは何か、について検討する。
詳細情報
ケースID | 15-1008 |
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登録 | 2015 |
業界 | 移動電気通信業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 45 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |