アブストラクト

ユニーは100年以上の歴史を築き、GMSを柱に成長をしてきた。「多角化・高度化・国際化」の経営戦略でコンビニエンスストアや金融、レジャー産業、海外進出など事業をどんどん拡大していった。しかし、少子高齢化によるターゲットの変化、消費者の嗜好の変化、長引くデフレによる消費支出の翳り、カテゴリーごとの専門性を発揮しつつ市場ニーズに合うよう品揃えを変容させる新たな競合の出現、により業績は下降の一途を辿る。年々競争力が低下し、市場での存在感が弱まり、既存のビジネスモデルから新たなビジネスモデルの創出が期待されている。本ケースは、こうしたユニーに危機感を覚える主人公が、今後の更なる成長をネットスーパー事業でその可能性を探るというケースである。本ケースには、各社のネットスーパーの歴史や特徴が登場し、インターネットの普及とともに成長をしてきたが、利益が伴わないビジネスモデルに各社苦しんでいる姿が取り上げられている。主人公は、リアル店舗の機能を活用することを前提にして、さまざまな市場のポテンシャルをどのように考え、どのようなビジネスモデルを立案・比較評価し、どのようにマーケティング戦略を遂行するべきであるか検討する。

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