アブストラクト
ビール業界は高度集中型寡占産業であり、規制緩和以前の新規参入はほぼ不可能であったが、アサヒ・スーパードライの登場以来、業界内の競争が激化してきた。サッポロビール社はこれまで、黒ラベルやヱビスビールなどの既存ブランドを基軸に、発泡酒や新ジャンルのビールテイスト飲料を開発して市場に投入することで、新規市場を開拓してきたいわゆる「ビール業界のパイオニア」である。一方で、 近年の外部環境の変化によって、ビール市場における競争軸に変化が生じてきている。本ケースは、こうした状況下、サッポロビールの研究開発を担う研究所長が、今後一層厳しくなる国内市場に適合して更なる成長をめざす為、研究開発の組織改編を行っていくというケースである。本ケースには、サッポロビール社の取り扱う製品群が登場し、それらに関連して、競合他社、 酒販店、商品開発の担当者、および研究開発の研究員といったプレイヤー間の関係性が取り上げられている。主人公は、ビール製品、ビール業界の特徴を前提にして、ビール業界の競争軸をどのように考え、新たな競争軸を立案・比較評価し、どのようにサッポロビール社の研究開発戦略を遂行するべきであるか検討する。
詳細情報
ケースID | 15-1129 |
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登録 | 2015 |
業界 | 酒類製造業 |
分析領域 | リーダーシップ |
ページ数 | 32 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |