アブストラクト
トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(以下、「TTDC」)は、トヨタ自動車株式会社(以下、「トヨタ自動車」)の車両開発を支援する総合エンジニアリング会社として、2006年4月にトヨタ自動車100%出資で設立された。設立以降、トヨタ自動車の発展とともに車両開発受託業務が拡大し、TTDCは順調に会社規模を拡大させていった。トヨタ自動車はさらなる成長を目指すために、欧州自動車メーカーの手法である基本ユニットの「組み合わせ」型開発を採用することになり、トヨタグループ各社の車両開発に対する役割が変化した。そして、2014 年11 月にトヨタグループ事業再編の一部として、トヨタ自動車とTTDCの2社で会社再編が発表された。TTDC が保有していた車両設計や実験などの車両開発機能は約5,000 人の従業員とともにトヨタ自動車へ統合され、TTDCには、計測機開発を行う計測制御事業および知財業務を行うIP事業と1,000人弱の従業員が残り、2016年1月から新生TTDCとして再出発することとなった。その使命は、トヨタ自動車の競争力と開発力の基盤を担い、トヨタグループ全体をリードしていく会社になることであった。また、自動車業界自体は自動運転機能の実現に向けて激しい競争を繰り広げていた。トヨタ自動車もAIを活用した自動運転技術の早期確立を目指している状況であった。本ケースでは、新生TTDCの計測制御事業がトヨタ自動車の車両開発に対して今後も貢献していくための事業戦略を検討する。
詳細情報
ケースID | 17-1033 |
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登録 | 2017 |
業界 | 自動車・同附属品製造業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 27 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |