アブストラクト
株式会社VSNは旧ベンチャーセーフネットとして1997年に誕生した。2004年に社名を株式会社VSN(以下VSN)と社名を変え、技術者派遣会社として事業を拡大し順調に売上を伸ばしてきた。しかし、リーマンショックにより技術者の需要件数が激減しVSNは存亡の危機を迎える。そんな中で少数の精鋭技術者から新しい事業としてValue Chain Innovator活動(以下VCI活動)と言う新しいコンセプトが生み出される。このコンセプトは、派遣形態による企業への技術提供とコンサルタントの両方を融合させた事業形態である。差別化戦略によるリーマンショック前後のVSNの強み弱みの変化を理解しこの新事業を成功へ導くためには何が必要か。課題は何かを理解し次への新しい一手を考える。リーマンショックのような景気の波に如何に立ち向かえる企業へと成長するのか。また新しい事業へと転換した際の技術者の働き方やモチベーションの管理をどうするかについてケースを通じて考える。この素晴らしい新事業を成功させるために次に行うべき一手を模索する。新事業の成功させるために、リーマンショックの影響を受けやすい派遣業界の外部分析5F/PESTを用いて特に弱みを理解する。その後、その弱みに対応するために生み出されたVCI活動に生み出された強みを内部分析とともに理解し、先ほどの外部分析と比較することで新事業の整合性を理解する。また、このVCI活動を真の強みにするには技術社員全員がVCI活動を行う状態にならなくてはならない。そのために今求められている策は何か。最後にこれからの社会において技術派遣会社が生き残っていくためにはVCI活動が最善なのか。それともその他の新たな事業で生き残るべきなのか。今後のマーケティングについても考察する。
詳細情報
ケースID | 17-1117 |
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登録 | 2017 |
業界 | 労働者派遣業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 20 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |