両利きの経営 2021

アブストラクト

創立より約80年間 主要事業に変化のない自動車用部品メーカーは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の2016年リポートで、EV化で消える部品への依存度が高いメーカーとして、国内3位に位置づけられた。これに危機感を覚えた経営幹部は2020年に「2030 長期経営計画」の行動指針を策定し、注力 事業分野として、「環境・エネルギー」、「モビリティ」、「医療」、「情報通信」の4分野を設定。素材技術やセンシング技術、グローバル生産・販売体制などのコア・コンピタンスに、”Something New”で新しい価値を加え、”Open Innovation”で社内外を巻き込み、従来の主要事業とその他事業の売上比率を現在の82：18から 2030年 60：40へシフトする目標とした。

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