アブストラクト
日本の高齢化に伴う医療費高騰に対する国策として、先発医薬品と治療学的に同等である後発医薬品が推奨される中、患者負担の軽減や医療保険財政の改善を目的とし、薬価引き下げが加速し、医薬品メーカー間の更なる競争を加速させていた。この環境下において後発医薬品メーカー大手の日医工でさえ、品質保証、量的供給、安定供給という優先順位のバランスが崩れ、品質不正問題を引き起こしてしまった。品質が最優先であることが自明である医薬品業界において、経営判断に誤りが生じてしまった要因について、外部環境と内部環境の変遷を分析することで、日本における医薬品業界の課題と、医薬品メーカーにおける戦略を検討する。
詳細情報
ケースID | 23-1178 |
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登録 | 2023 |
業界 | 製薬業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 26 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |