落合康裕客員教授の研究が日経ビジネスに掲載
落合康裕客員教授の研究(「ファミリービジネス白書2018年度版」)が、日経ビジネス2019年6月10日号に掲載されました。
本号では、「同族経営」が特集されております。
同族経営=ファミリービジネスという言葉から連想するのは、「創業家の暴走」「親子ゲンカ」「旧態然とした保守的体質」などであり、ややネガティブな側面が多分に含まれていると思われがちです。
しかし、実態はこうした通説とは逆であることが、落合康裕客員教授らが調査・研究結果をまとめた『ファミリービジネス白書2018年度版』で明らかとなってきました。
「通説覆す効率経営 人にも優しい?」の記事の中では、落合康裕客員教授らの調査結果、「収益性の高さを示すROEは、非ファミリービジネスよりもファミリービジネスの方が高い」点について紹介されており、ファミリービジネスの好業績の実態とその原因について論じられています。
また、本学学部の太宰北斗専任講師による別の調査結果、「ROAは、ファミリービジネスの持ち株比率が2割超の会社で特に高い」点も紹介されており、ファミリービジネスは通説や世間の評判とは異なり、非ファミリービジネスに比べて効率的に利益を上げていることが指摘されています。
それと同時に、ファミリービジネスについては中長期的視点で経営の意思決定を行うことができるため、人材育成とりわけ、後継者を含むリーダー育成に強みを発揮しており、それゆえに大胆な事業転換が可能になっていることも具体的事例の中で示されています。
▼掲載記事はこちらのページから
日経ビジネス6/10号「通説覆す効率経営 人にも優しい?」
落合康裕客員教授
1973年神戸市生まれ。名古屋商科大学大学院マネジメント研究科客員教授。静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科准教授。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)。
大和証券株式会社入社後、本社人事部にて労務管理業務、大和証券SMBC金融法人部にて大手機関投資家に対するRM業務を担当後、研究者となり、ファミリービジネスの事業承継について経営学の観点から研究を行う。2015年に、日本で初めてのファミリービジネスの実証研究書となる『ファミリービジネス白書2015年度版』を発刊。2018年には、『ファミリービジネス白書2018年度版』を発刊する。
本学では、MBAコース(東京校・名古屋校)にて「Business Succession & Innovation」を、MBA単科にて「事業の承継と革新」を担当。本学がすべての在学生を対象に行っている講義の満足度(授業調査)において、2018年度Teaching Award受賞。
Business Succession & Innovation
落合康裕客員教授が本学MBAコースでご担当されている「Business Succession & Innovation」は、本年度は下記の日程で開講予定です。
本学へのご入学をご検討の方には授業見学も承っておりますので、広報課までお問い合わせ下さいませ。
【開講スケジュール】
2019年6/30、7/6、7/7(東京校)
2019年11/16、11/17、11/23、11/24(名古屋校)