《東京》ケースライティング発表会が開催されました
東京校では9月15日(日)にケースライティング発表会が行われました。本年9月22日修了予定者のうち26名が、長沢雄次教授をはじめ各々の指導教授のもとで作成したケースの報告を行いました。三連休の中日かつ朝9時〜17時までの長丁場にも関わらず、在学生や修了生、教授陣など約220名が来場し、会場は立ち見が出るほどの大盛況でした。
ケースライティング発表会
ケースメソッドとは、ケース(経営事例)に書かれている内容を討議する形で進める授業のやり方の事です。すべての授業をケースメソッドで行っている本学では、マネジメント研究科の修了課題として学生にケースライティングを義務付けています。
「実践学問を学ぶ参加者は実践家にならんとする人々なのであるから、理論知識が得られるだけでなく実践力を養成できるようにすることこそ大学のあるべき姿である。このような目的のために最も適した教育方法の一つがケースメソッドである。」(高木晴夫教授・監修、竹内伸一教授 兼 日本ケースセンター所長・著 『ケースメソッド教授法入門』)
ケースメソッドによって実践知を身につけた集大成として、学生自身が経営上の意思決定に悩める主人公(経営者・リーダー)をケースライターとして追体験し、普遍知を導き出していきます。その結果、学生は深い内省を促され、自分自身のgoal、mission、vision・valueを今一度見つめ直し、修了後の進むべき針路を決定する契機となっているのです。ケースライティング発表会では、作成したケースの内容のみならず、この貴重な経験を通じて自らが何を身につけ、どのように成長したのかについても報告がなされます。また、修了生の書いたケースは、本学のケースメソッド型授業で実際に使用されることもあり、次にMBAを学ぶ者へと伝承されていきます。今回の発表会でも、授業で自分の書いたケースが取り上げられることも想定し、受講生の議論が分かれるようなクエスチョンを設定したという感想も聞かれました。
修了生も在学生も更なる高みを目指すきっかけに
ケースライティング発表会は、当初は長沢雄次教授がゼミ内で始めたものでしたが、今では長沢教授の主催の元、学校の公式行事として挙行されています。ケース発表会は、MBAの修了を間近に控えた在学生が、書き上げたケース発表の場である一方、既にMBAを取得した修了生、これからMBAを取得する在学生も参加し、発表者から学びを得る機会と共に、修了・在学の年次を問わない縦のネットワーク作りの場として位置付けられています。修了予定者は発表の中で、「自分の書いたケースを現場で実践する」「ケースを通じて学びを得たことを用いて社会に貢献したい」と言った次のステージでの挑戦など各々の決意表明も報告されていました。それを聞いた修了生、在学生も自らの「やる気スイッチ」が点灯し、更なる高みを目指していこうと決意されているようでした。
コラム
MBAケースライティングの効果
世界と日本のケースライティング