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MSc in Taxation

Managerial Decision Making《経営意思決定》

#税理士養成 #講義紹介 #税務 #会計ファイナンス

2024年5月18日(土)に東京校で開講された、加登 豊教授による「Managerial Decision Making」の3日目の授業をご紹介いたします。加登教授のご専門は、管理会計・原価計算で、マンチェスター大学、コロラド大学などの海外大学にて客員研究員として研究に従事。国内外で教育・研究活動を実践されている会計学の第一人者です。名商大ビジネススクールでは、AASCB、AMBA、EQIOSの3つの国際認証が定める「世界標準の教員基準」をクリアした教員を採用、100%ケースメソッドによる授業を通して、実社会でのリーダーとしての活躍につながる実践的な学びを提供しています。

Managerial Decision Making


本科目では、社会とビジネスの発展に貢献する次世代の倫理感あるリーダーが、経営意思決定(Managerial Decision Making)にあたって何を考え、どのように情報を収集し、上司・部下・仲間たちと円滑なコミュニケーションを図っているか、また、苦難に直面した時により良いソリューションを導き出すにはどうすればよいかなどについてケースディスカッションを通して学び、経営意思決定を適切に行える実践力を身につけることができます。


「Managerial Decision Making」加登豊教授

費用と利益を見える化し
収益を向上させる

3日目の授業では、「AKB48のグローバル展開(A)(B)」「京セラ株式会社:アメーバ経営システム」「米国トヨタ自動車」「トヨタのリコール(A):急停止」「工場長の苦悩」の6 ケースを教材として使い、ものづくりに関するビジネスモデルや意思決定について、会計学の視点から議論し、製造部門における費用と利益を企業はどのように捉えているのか、管理会計の目線で理解を深め、管理会計を用いた経営意思決定の手法を学びました。参加者は、自身の所属する部門だったらどのように利益を生み出せば良いのか、自分自身をケースの主人公に置き換えて考えることで、それぞれがより当事者意識を持って学びを深めることができました。


さらに、時間あたり採算の問題点である人件費を考慮しないことについて、なぜ人件費を考慮しないのか、人件費を考慮した場合の利益率はどうなるのかといった問題を、実際の時間あたり採算の例を用いて考察していきました。本学では、マネジメント研究科(EMBA/MBA)所属の院生も会計ファイナンス研究科開講科目をクロスプログラム(選択科目)として受講できます。本授業にもマネジメント研究科所属の参加者がクラスに加わり、会計学だけでなく経営学の観点による様々な議論が活発に行われました。参加者は多角的な視点で企業の会計情報を読み取り、経営に関わる意思決定プロセスを学ぶことができました。