MBAによるデジタル人材育成
昨日、東海デジタル人材フォーラム(名古屋大学主催)にパネリストとして登壇してきました。内容は大学としての「デジタル人材育成」に関する取り組み。昨今、書店に専用コーナーが生まれるほど賑わっている「DX」、新聞でもこの二文字を見ない日はないですね。今朝の日経新聞でも「食のDX」なるものを発見しました。DXとは直訳するとデジタル変革ですが、その本質はビジネス実験を通じた「組織変革」を意味すると考えています。要はデジタルツールを駆使してAかBかの決断を下すのではなく、A/Bテストによる仮説検証に基づくビジネス実験こそが、DXのもたらす最大の価値といえるでしょう。
問題はここからで、ビジネス実験の作法を知らないとヘンテコな仮説検証になってしまうのです。さらにはこうしたA/Bテストに基づく「データドリブン経営」を行う際に以下の4つの壁があると報告(McKinsey 2019)されています。多くがデジタル由来ではなくアナログ由来の壁ですね(汗)
- 組織の壁
- 意思決定の壁
- リソースの壁
- データの壁
ちなみに、別の調査報告(BCG 2020)では5つの壁とか。もう一つ付け加えられた壁とは・・・。
- ボスの壁
そろそろ、ボスもビジネス実験の価値を学ぶ時代という事ですね。