社会人の学び直しを応援する実践教育《MBA編》

一度社会に出てしまうと、日々の忙しさに忙殺されてしまい、あっという間に1年が経ってしまいます。と同時にどんどん視野が狭くなっていることに気づいておられますでしょうか？人間という生き物は学習能力によって、状況判断の効率を高めるために、社会現象をパターンで認識する傾向にあります。例えば、細長い黄色と黒の縞模様。おそらく誰もが「危険」と感じることでしょう。こうしたパターン認識が、思い込みや、業界慣習として我々社会人の脳裏に焼き付けられているのです。通常の社会生活においてはこの認知行動は有効に働くのですが、何か新しいものを考えたいとき、新しい事柄にチャレンジしたい時に「邪魔」をするのです。

ではどうすればこの「常識」から逃れてイノベーションを起こせるのか？それは日常を忘れられる環境で、多様な経歴を有する人たちとの交流することが重要になってきます。交流といってもパーティー、飲み会、女子会、ではなく、ビジネス上のリアルな課題に集中して取り組むような環境が求められています。イノベーション人材がこれほどまで重要視されているにも関わらず、どの大学も「理論」教育ばかりで「実践」的な教育をしないのか？答えは簡単です、それは「正解のない課題」の教え方を知らないのです、もしくは教員が正解を知っていなければならないと皆が思い込んでいるから。社会人の学び直しに貢献するビジネススクール（MBA）に是非ご期待ください。

Written by

栗本博行

神戸大学経営学部卒業後、大阪大学経済学研究科にて修士/博士（経済学）を取得。製品開発戦略を主な研究対象とし、規格競争分析に関する論文を多領域に亘って執筆。近年は事業継承に関する研究に取り組む（事業承継学会理事）。ビジネススクールではEMBA/MBAプログラムの立ち上げから運営まで幅広く携わる。

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