MBA教育が重視するリスクマネジメントの視点で1つだけ気がかりな点は、ラピュタの破滅の呪文《バルス》についてです。いわゆる敵国やテロ集団などの第三者に乗っ取られた場合などに備えて自爆機能を搭載することは、エンタープライズ号《スタートレック》やiOS(間違ったパスワードを繰り返し入力した場合)でもお馴染みのリスクマネジメント。最新鋭のステルス戦闘機が敵国内で墜落する場合にもその技術が流出しないようにパイロット自ら破壊することはハリウッド映画において知られています。
このように自爆装置は機能そのものとしては非常事態用に必要かと思いますが、あれ程までに簡単な単語三文字のみの一発確定で本当に良いのでしょうか?私の目測では、バルスと発音してから6秒後には崩壊が開始しています、いくらなんでもちょっと早いかと。せめて本人確認用の承認コードや間違って起動した場合のキャンセル呪文などのセーフティ機能が欲しいのは私だけでしょうか?因みにスタートレックにおいてピカード艦長がエンタープライズを自爆させようとした際に使用したコマンドを1つご紹介しますと、
1)コンピューター、自爆シークエンス・オメガを起動
2)声紋パターンをジャン・リュック・ピカードで認識
3)認証:アルファ・アルファ・3-0-5
という手順でしたので、これを参考にして置き換えれば
1)ラピュタ、自爆シークエンス・バルスを起動
2)声紋パターンをリュシータ・トエル・ウル・ラピュタで認識
3)認証:シータ・シータ・8-0-2
そうです、実行コマンド(バルス)の音声呼び出し、ユーザ名(完全な正式名)、認証パスフレーズ(生年月日など第三者が容易に類推できない英数字記号の組み合わせ)の音声入力をもって確定させるべきで、さらには自爆シーケンスが開始した後も、キャンセルもしくは安全退避のための時間の確保、そして「音声による警告はこれが最後です...(確かエイリアン)」など、全館放送的な避難勧告指示もあってしかるべきでしょう。
いずれにせよ、コマンド呼出しのみで破滅の呪文が確定してしまったら、MBA(めっちゃ、バルス、危ない)です。ラピュタは滅びぬ、何度でも蘇るさ、とムスカが言うからには幾度も誤起動の経験があるのかと勘ぐってしまいました。さあ、明日からお仕事頑張っていきましょう!次回から真面目なMBAコラムに戻ります。
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