QS社は世界的な規模で大学評価となるQSランキングを実施する機関で、世界3大ランキングの一つとして知られています。他にもTHEや上海交通大学高等教育研究院がMBA教育のランキングとして知られていますが、QSランキングの特徴は、MBAおよびExecutive MBAなど、ビジネススクールにフォーカスしたランキングを数多く実施している点です。そして、評価基準における特徴としてはそのMBA教育の「費用対効果」を高く評価している事でしょう。いわゆる教育を「投資」として捉え、卒業後にどの程度早く学費を回収できているか?を重視しているのです。このQSランキングの評価基準に対しては、授業料の低い国公立大学はROIで圧倒的に有利に働き、企業人事にとって身近な存在になりがちな首都圏伝統校も有利になりがち、という批判もあり万能ではありません。しかしながら、こうした外部からの多様な評価に耐えうる視点でのビジネススクール運営が求められているのも現実です。
評価項目 | Criteria | 評価の比重 |
---|---|---|
就業力と企業の評価 | Employability | 40% |
学位取得に対する費用対効果 | Return on Investment | 20% |
起業家輩出力と卒業生の社会的影響力 | Entrepreneurship & Alumni Outcomes | 15% |
教員の研究力、博士号教員の割合 | Thought Leadership | 15% |
教員・学生の多様性 | Diversity | 10% |