そろそろ秋学期が始まろうとしていますが「週末を無駄にしない」皆様の準備はよろしいでしょうか?さて、ビジネススクールで行われているケースを使用したリーダー教育は、正確には「ケーススタディ」ではなく「ケースメソッド」です。ただ、本家ともいえるハーバードビジネススクールでも時として「Case Method」と「Case Study」を混用している時もあります。ので、今回はあえて「ケース」を使って学ぶ(スタディ)を行うという意味で、ケーススタディの進め方について解説したいと思います。
- 個人予習(事前課題)
- グループセッション(グループ討議)
- ラージセッション(クラス討議&講義)
- 自問自答(一般化)
1. 個人予習(事前課題)
まずはケースに関する予習、これはケーススタディを行う上で絶対に欠かせません。多くのケースは結論部分が欠落していて、読み手に判断や意思決定を求めます。したがって、アサイメントという事前課題がケースとセットになって渡されることになると思います。ので、まずはケースの主人公になったつもりで読んで、次は事前課題をみながらケースを読み直す、何度もケースを読むことになりマス。
2. グループセッション(グループ討議)
グループ討議とは個人単位で準備してきた事前課題の内容を数名の小グループで話し合う場です。ただ、それだけですが、皆さんが想像するより大変です。この時間に参加者の様々な意見が引き出されていると、クラス討論のクオリティが飛躍的に高まりますので、ケーススタディには必須ともいえるでしょう。そして次はクラス討議です。
3. ラージセッション(クラス討議&講義)
クラス討議は参加者全員で作っていく共同作業であり、その討議プロセスにおいて参加者は、多様な視点から経験値を高める場となります。もちろん討議中、教員はファシリテーター(進行役)を努めますが、それは参加者の準備なくして成立しません。また、多くの場合、授業への貢献度で成績評価が行われることになります。何を持って高い貢献とみなされるのか?一度想像してみてください。案外、会議での参加者の貢献度と同じかもしれませんね
4. 自問自答(一般化)
最後は、自分の中での一般化、ケースはあくまで他流試合。もし自分がケースの主人公の立場だったらどう行動するか、判断するか?講義終了後に自問自答することで、さらに学修効果が高まります。