父娘対決《事業承継》
事業承継において以下の4つの視点が重要であるとスイスIMDのファミリー・ビジネス研究所が報告しています。それぞれのキーワードを簡単に紹介すると、どの世代にも起業家としての精神を持ちつづける事(Entrepreneurship)、時代にあわせたリーダーシップのスタイルを実践する事(Leadership)、会社は次の世代からの借り物であると考える事(Stewardship)、企業の存在価値の共有を徹底する事(Value)と言われています。
1)Entrepreneurship
2)Leadership
3)Stewardship
4)Value
某社の事業承継は、時代の変化とともに、残すべき価値と変化すべき価値(不易流行)のすり合わせができず、パワーゲームに移行してしまったとよく解説されていますが、実際には上記の1-4の全てにおいて極端に世代間で考え方や実践スタイルが異なっていることが原因と見てよいでしょう。
ファミリービジネス(要はオーナー家)の支配要素が強い企業は、国内外、上場、非上場に関わらず、長期安定政権をメリットとして運営されています。世代ごとに時代が求める要素を少しずつ加えながら変革することが秘訣とされています。経営者の皆さん他人事ではないですよ、明日は我が身です。