プレMBAとMBA単科

PreMBA（プレMBA）とは欧米のビジネススクールが提供する「MBA準備プログラム」を指します。英語がネイティブでない場合にケースディスカッションにどう参加すればよいのか？レポート課題をどう取り組んだほうが良いのか？といった初歩的な疑問から、導入レベルのマネジメント科目が提供されることになります。したがってビジネススクールが提供するPreMBAはサマープログラムの時期に合わせて夏休期間に2-3ヵ月間実施され、以下のようなカリキュラムが行われます。ビジネススクールが発展途上の国内においては、PreMBAを提供するビジネススクールは限られていますし、国際認証に合格したPreMBAは1校しかありません。

ビジネス英語
アカデミックライティング
基礎的なマネジメント科目

一方で、社会人がMBAのエッセンスを一科目から受講してみたいというニーズに合わせて提供される科目をMBA単科、もしくはMBAエッセンシャルズと呼んでいます。PreMBAがMBAが提供するカリキュラムの基礎レベルを数ヶ月かけて体系的に学修する上で有効であるのに対し、MBA単科は、興味・関心のある領域を中心に短期（数日）で履修できる点に魅力があると考えています。

Written by

栗本博行

神戸大学経営学部卒業後、大阪大学経済学研究科にて修士/博士（経済学）を取得。製品開発戦略を主な研究対象とし、規格競争分析に関する論文を多領域に亘って執筆。近年は事業継承に関する研究に取り組む（事業承継学会理事）。ビジネススクールではEMBA/MBAプログラムの立ち上げから運営まで幅広く携わる。