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《MBA単科》事業の承継と革新《愛知県信用金庫協会提携講座》 落合康裕客員教授

#ビジネススクール #MBA #MBA単科

東京のPreMBAコースで開催された、落合康裕客員教授による「事業の承継と革新《愛知県信用金庫協会提携講座》」の授業をご紹介します。


ファミリービジネス


ファミリービジネスは、日本企業の約97%を占めており、日本経済の中心的役割を果たしています。
先行研究によると、ファミリービジネスは一般企業と比較して業績や事業継続の優位性が示されてきました。
同時に、現経営者と後継者の世代間の関係性、同族と非同族の関係性、株主や取引先との関係性など多様な利害関係者との調整が必要な複雑な経営組織である点も示されてきたのです。
このファミリービジネス研究は、欧米研究を中心に1950年代から始められ、日本においても、昨今の大塚家具の問題などファミリービジネスの事業承継の問題を中心に、当該研究領域に対する関心が高まってきています。
この授業では、ファミリービジネス研究において最も重要な課題とされてきた事業承継の事例に焦点を当てて、ファミリービジネスの複雑な現象を多元的、多角的、時間経過的に分析していきました。


授業最終日は「後継者の能動的行動の促進と次世代の組織構築」をテーマとして、後継者が経営組織から受入れられるための正当性の獲得プロセスに着眼して議論を深めていきました。
持続的成長に必要な企業変革は、経営者一人で成し遂げられるものではありません。
大きな変革に結びつけていくためには、経営者の意志と行動を支える経営幹部(ブレーン)の組織を構築することが重要なのです。


後継者に対する意識付けとは

ケースで使用した、近江屋ロープ株式会社は約200年前から続く老舗企業です。
そのような会社に生まれた子どもは小さい頃から後継者として会社と言うものの印象付けが行われてきたのではないでしょうか。
しかし後継者が受ける影響より、周りの従業員の方が受けている影響の方が大きいのではないかと落合先生は学生に対しおっしゃいました。

生得的地位である後継者でありながら、新入社員として一般の従業員とともに働くことになると、従業員からの後継者に対する特別な視線を感じることになります。

特別な視線は何を生み出すのか?という落合先生の問いに対し、
・仕事の緊張感を生み出すことができる。
・距離がある方が自分の思うようにできる
というプラスの意見の他、
・従業員と後継者の仕事上の距離感が生まれる
・後継者に対する牽制
・仕事がやりにくい 
など様々な意見がありました。

イノベーションとは異質なもので社会から取得することができます。
組織の中でイノベーションが生まれないとは言い切れませんが、ファミリービジネスでのフォーマルな制約性のある関係からは生まれにくいと言われています。
外に目を向け、新しい風を社内に入れることがにとってこれから重要になってくるのではないかと学生に対し問いかけ、ディスカッションに入って行きました。

NUCBでワンランク上の自分を体験してみませんか?

東京校では栗本博行教授による「ケースで考えるリーダーの役割」のMBA体験授業を行ないます。
リーダーの役割とは何か。
ケースを用いて、過去と現代の変化を読み解き、 会社(組織)における経営戦略やリーダー役割について考えていきます。
併せてプログラム説明や本学修了生による体験談もお聞きいただけますのでぜひご参加ください。

詳細・お申し込みはこちらから
12/12(水)19:00〜21:00
12/15(土)10:30〜12:30☆同日午後からは無料公開セミナーも開催します。
12/19(水)19:00〜21:00

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