原島 秀哲さん
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3C分析、SWOT分析をはじめとしたフレームワークの基礎からマーケティングミックスの手法、企業価値を数字で捉えるコーポレートファイナンスなど、事業の創造に直結する基本的な知識を養うことができました。また...
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Executive Education
PreMBA
週末2日間だけでMBAの基礎が1科目から学べるMBA単科はオンラインにて開講しています。今回は、落合康裕先生による老舗ファミリービジネスのイノベーション「事業の継承と改革」をご紹介します。 この授業では、ファミリービジネス研究において最も重要な課題とされてきた事業承継の事例に焦点を当てて、ファミリービジネスの複雑な現象を多元的、多角的、時間経過的に分析します。 ファミリービジネス理論について、知識として好事例の活用方法を学ぶのではなく、ケースメソッドを通じ、ファミリービジネスを経営する上で発生する事象において、状況把握や事業評価、経営についての意思決定まで、ケースに書かれた内容から読み解き、考察を進めていきます。
2日目の授業ではファミリービジネスのガバナンスをテーマにしたケースを用いて、後継者と現経営者や先代との関係性や、事業承継の特性について学びました。 創業者と異なり、後継者が次の経営者としての正統性を獲得するには、社内外での経験や実績のみならず、次のリーダーとして足る信頼をも得なければならないため、時間をかけて徐々に正統性が培われていくという独特の過程を経なければなりません。もし、この正統性を獲得できないまま事業承継が行われ、後継者がトップの座に就任してしまうと、社内からの協力を得ることはできず、新しいリーダーの元での「革新」を実現することは難しくなります。また、経営者と従業員の間にディスコミニュケーションが発生し、組織図上では社外取締役や監査委員会が設置されていても実際にはガバナンスが効かず、経営者の暴走に歯止めが効かなくなることもあります。こうした事業承継の特性を踏まえた上で、後継者のイノベーションの生成を阻害しないためにどのようなガバナンス体制を構築すべきか、ガバナンスにあたっての現経営者の役割や地域社会とステークホルダーの働きなど、落合康裕先生はさらに議論を深める問いを受講生に提示されました。これらの問いに基づいたディスカッションを通じて、受講生は伝統と革新の狭間で揺れ動きながら経営努力を続けるファミリービジネスの本質に迫っていきました。
8月29日(土)にオンライン講座「PreMBA(履修証明)」「MBA単科」に特化した説明会をオンラインで開催いたします。まずは単科から始めたいという方や、MBAの基礎から体系的に学びたいという方は、ぜひお気軽にご参加ください。